EV用充電器が近くにあれば、安心してEVを購入できる! 市民の生の声を聞きました
2024年2月、千葉日産自動車株式会社様・豊明殿様に協賛いただいた企画 「EVドライブ&鴨川温泉旅館の旅」の当選者 5組の方に電気自動車(以下 EV) ドライブを体験いただき、みなさまから『EVへの印象が良くなった』とお声をいただいています。
その参加者のおひとり、市川市在住の海老沼さんにお話を伺い、初めてEVを運転された感想や市川市のEV普及に向けて感じた課題まで、幅広くご意見をいただきました。
1. 実際に乗ってみたら、すぐにEVに対する不安がなくなった
everiwa) 今回の企画に参加いただき、ガソリン車と比べてご不安な点はありませんでしたか
今回初めて電気自動車(以下EV)を運転しました。EVは途中で止まってしまう、山道で電力消費が早くなる、充電できるスポットが見つからない、などの不安がありました。ただ、実際に走行して充電量表示の減り方を見て、もともと充電量が満タンであれば、100~200 kmくらいの距離は気にしなくていいんだなということにすぐ気づきました。
今回、鴨川シーワールドに真っ先に向かったのですが、カーナビ画面の所々に充電できる場所のマークが表示されました。立ち寄ったサービスエリアにはEV充電器がほぼすべての場所にある。途中から完全に不安がなくなりました。
EVへの充電も、最初は僕がやってみて、途中で交代して妻にもやってもらったのですが、何の迷いもなくできました。大変なのかな、という最初の印象は払拭された感じです。開けてケーブルを指すだけなので、 ガソリンスタンドでのセルフ給油よりもむしろ簡単でした。
※ EVドライブ参加当日の 海老沼さんご家族の集合写真
2. 駐車場に普通充電用のコンセントが増えるだけで、EVを購入しやすくなる
everiwa) 集合住宅にお住まいと伺いましたが、EVの購入を検討されたことはありますか
今後、EVの購入を検討する際に、集合住宅の充電設備の有無は重要なポイントだと思います。実は、1週間前に自動車を購入したのですが、頭の中ではEVがいいなって思っていました。ただ、集合住宅で借りている駐車場に充電器がなかったのでEV購入は厳しいかなと。もともとEVに興味はあったので、結局エンジンだけでなくモーターでも走行するハイブリッドにしました。半歩だけEVに踏み込んだ意識です(笑)。理想の充電設備は、駐車スペース1箇所につきコンセントが1個ある状態がベストですね。急速充電器でなくても普通充電用のコンセントがあればよいです。それがあるだけで、すごいペースでEVは広がると思います。
everiwa) 自身の駐車場以外にどのような場所で充電ができれば、より安心してEVを持てるようになると思いますか
充電場所であったらいいなというのは、コインパーキングです。仕事では営業車を利用するのですが、 お客様の近くのコインパーキングに停める機会が多く、お客さんと商談している1時間の間で充電することはあると思います。個人的な意見としては、1時間くらいの滞在であればEV充電サービスを利用します。10分程度の滞在では利用しません。よく幕張のイオンに行くのですが、家から少し遠いので帰りのことを考えると利用すると思います。
あと、1時間100円~300円ぐらいで充電サービスを利用することができれば、近所のカフェでお昼ご飯を食べながら活用したい。カフェのほとんどの席にコンセントが設置されている。そういう感覚に近い。少し停めている間にEVへ充電ができるようになり、 周りの人が利用している姿を目にする機会が増えれば、仕事だけでなくプライベートでもEVを購入しようという方が増えるのではないかと思います。
everiwa) もしご自身専用の充電器をお持ちだとしたら、それを近隣の方に貸し出すことに抵抗はありますか
そうですね。最近は、個人でも駐車場を貸し出している方も増えてきたと感じています。仮に、自身の駐車場の充電器が空いている3日間、車を停めて充電器も利用できます、というものがあってもいいのかなと思います。 そういうサービスがあればいいですね。
EVに興味を持っている人以外は、 車を購入する際もそこまで下調べをしていないので知識が無い。知識がないうえに家で充電する設備がないからEVは買わない、という感じになっていると思います。わからないことが多すぎて手が出せないという状況があるので、近くのお店や個人の駐車場でも充電できるということを知る機会があればよいと感じています。
3. みんなで広げていくことが大事。自治体・企業を絡めていけば面白い市川市に
everiwa) 最後に、everiwa no wa市川Aciton(エブリワ ノ ワ市川アクション)は、電気のインフラ整備を通じて電気をわかちあえるまちづくりを目指し、市川市と協定を結び活動しています。この取り組みについて、ご意見をいただけると嬉しいです
すごいと思っています。この取り組みをきっかけに、災害時にEVから電力を利用するという電池のように利用する方法が伝われば、さらに広がっていくと感じています。目指しているまちのイメージにあるように、水みたいにもっと自由に個人個人や企業が電気を受け渡すことができればすごく便利になり、きっとガソリン車とEVの普及台数も反転していくと思っています。
もちろん、そのためのインフラ整備が一番大変だと思いますが、市川市が全国に先駆けてEVインフラを整えていき、充電できる設備が一番整っているとなれば、さらにEVが増える。これを実際に広げていくためには、企業だけでなく、自治体も協力して取り組めばスピードもあがっていくと感じています。市川市内の多くの企業を絡めて活動が広がれば面白い市になると思います。